こんにちは。
アメリカの大学では、大学入学時に専攻を決める必要がないので、一般教養の授業を取っているはじめの2年間で自分のやりたいこと、方向性を考える時間が与えられます。
やりたいことがはっきり決まっている場合は問題ありませんが、将来の方向性が見えていない学生にはこの時間はかなり有益だと思います。
総合的に仕事ができる人材を育てるため、日本では、特定の業種を除いては大学の学部はそこまで就職先に影響しないという話を聞きますが、アメリカでは専攻する学部により就職先はかなり絞られると思います。
例えば、証券会社に就職する人は、たいていFinance、Economics、Accounting等のビジネス関連の専攻が多くなります。
逆にドイツ文学を専攻して証券会社で働いている人は珍しいかもしれません。
もしやりたいことが明確に見えず、迷っている場合、まずは将来自分がどんな職業に就きたいのか考えてみることをお薦めします。
職業、業種により、平均的な労働時間や給与にかなりばらつきが出ますし、こういう情報は大体ネットで簡単に手に入れることができます。
またその職業に就くまでに、どれだけの学位が必要になるのかも忘れてはならない大きな要因です。
例えば、アメリカで医師や弁護士になりたい場合、4年制の大学を卒業しただけではなれず、大学院に行きその後に資格を取る流れになります。
大学院に行く必要があるかどうかは、時間にも金銭的にも大きな影響をもたらすので、なりたい職業を考え、それに必要な学位を事前に調べることは必須です。
とは言え後々気が変わった場合、人生の方向転換を取りやすいのもアメリカの良い所なので、自分のやりたいことを精一杯やって欲しいなと思います。